
先生…お願い。早く治して・・・
第81章 退院・学校…そして、、、
時間を遡ること1時間まえ
進美外科の休憩室
石川はサラダを食べながら、プロテインを飲んでいた
司馬「あぁ〜腹減った!」
そう言いながら入って来たのは司馬先生だ。
石川「お疲れ!」
プロテインを飲みながら声を掛けた
司馬「これからオペか?毎回よくそれで保つな!」
石川「あぁ。この位の方が案外保つんだよ。それに、今日は長丁場だから、終わったらガッツリ食うよっ」
司馬「そっ」
男同士の会話はそっけない…
司馬はふぅ〜と大きなため息を吐き、ソファーに座ると用意してあった弁当を頬張る
少しすると石川の胸ポケットの携帯が鳴った
石川「はい。……んぅ。…んぅ。……んぅ。そっか分かった。ありがと。うん、お疲れ様!」
電話を切ると、はぁ〜〜と長い溜息を吐いた
石川「なぁ?司馬!一つ頼まれてくれないか?」
司馬「あ?なんだよ?!」
石川「本当はさ、明日診察に来る予定だったんだけどな。熱と腹部の痛みがあるから宮田が今から綾を連れて来るって、中川先生からの電話だ。」
司馬「で?俺に何しろって?」
石川「変わりに検査してくれ。」
司馬「高に頼め!!」
石川「残念ながら、高は今日はダメなんだ!」
司馬「じゃ〜シンに頼めよ!」
石川「…シンはダメだ。」
司馬「何でだよ」
石川「頼めるのは、お前と高だけだ。これ以上他の奴に見せるのは、嫌なんだよ。」
司馬「…ったく。でも夕方まで俺だって予約埋まってるから、すぐは無理だぞ!」
石川「今はそこまで酷くはないようだから、診察終わってからで良い。それまで部屋で休ませておくから」
司馬「検査だけだからな!!治療はお前がやれよ!」
石川「あぁ。そのつもりだ。でももし、酷いような時は、、、、頼む。。」
