
先生…お願い。早く治して・・・
第81章 退院・学校…そして、、、
司馬「お大事に。」
最後の診察が終わり、PCのカルテに手早く打ち込む
フゥ〜。と小さくため息を一つ吐くと、左手に付けた腕時計で時間を確認した
16:20か…
司馬「清水さ〜ん?」
助手として付いていた看護師の清水さん
かろうじて彼女に届いたであろう声で呼びかけた
清水「はい!」
と少し離れていた所にいた清水さんは返事をすると、司馬の元に近づいてきた
真っ白なワイシャツにネクタイを締め、白衣を纏った司馬先生は見た目はクールで滅多に笑顔を見せない。それゆえに近づき難い存在だ
だが看護師の清水さんは、常に司馬先生の近くにいるからか全く怖いとは思っていないようだ
司馬「悪い、予約以外であと一人診察あるんだけどいいかな?」
清水「良いですよ〜!」
司馬「ただ治療まで必要になったら、時間かかる。予定あるなら帰っても良いよ。」
無表情だが、言葉のトーンは優しい
清水「ありがとうございます。でも大丈夫です!何も予定無いですし!!」
ニコッと笑って見せた
