
先生…お願い。早く治して・・・
第82章 司馬先生の診察…そして治療
司馬「んぅ。溜まってる感じは無いな…。」
先生の言葉に綾は、背けていた顔をそっと戻し
『ほんと?』
…と、恐る恐る尋ねた。
司馬先生は表情を変える事も無くただ
「あぁ〜。」 と短く答えた
それを聞いた清水は、綾の頭上で押さえていた腕を緩めた
それにすぐ反応したのは司馬先生だった
ようやく下ろせたと思った腕は、再度…、司馬先生によって引き戻された
「まだだ!!」
清水「すみません…。」
再度、綾の腕を頭上で押さえた
大丈夫だと安心したの束の間…
溜まってない…って言ったじゃん。
また不安と恐怖が襲う…
『なんで…?大丈夫。って…。』
「俺は溜まってない。と言っただけだ」
相変わらず無表情でクールに返された
『……。。。』
司馬先生の手は胸ではなく、脇の下に
脇の下の窪みに先生の親指がゆっくりと押し込まれる
『いやぁッ!!!』
身体はビクンッと跳ね上がり、司馬先生の指から逃げようと、咄嗟に身体を捻り、清水さんに押さえられて腕も、跳ね除けた
『んっ…っ…んっ…』
突然の強い痛みにビックリし、急に涙が溢れた
「……リンパ節の炎症が強いな…。」
押された一瞬の痛みではあったが、衝撃的な強い痛みに涙が止まらなかった
