
先生…お願い。早く治して・・・
第82章 司馬先生の診察…そして治療
「最後、内診するぞ…、力抜いて。」
綾は深呼吸を繰り返した
綾の呼吸に合わせ、司馬先生の長い指が1本、膣内奥深くまで入っていく
『んんっ…。。。』
「お腹少し押すからな。少し我慢な。」
それは痛い事を意味する
綾は大きく顔を横に振った
『ヤダ…やだ!怖い〜』
もちろん受け入れらる事はない
司馬先生は下腹部に手を当てると、中と上から挟み込む様に子宮、卵巣に腫れがないか触診していく
ビクンッと想像以上の痛みに跳ね上がる
『いやぁーーーー!!!あーーーやだぁ〜先生!嫌っ!お願いやだぁ!』
「悪い…。痛いなっ。もう終わるっ…」
蜜部の奥深くに沈んだ指は、中からお腹を擦り上げ綾はその激痛に悲鳴を上げた
『ヤダぁーーーーーっ!いたいーーーっ!痛いってば〜お願いヤダ!!痛いよーーーぉーーやだーーーやだーーー!』
「よしっ…。」
先生の指はゆっくりと引き抜かれた
綾はあまりの痛さに年甲斐もなく声を上げて泣いた
石川先生や高梨先生とは違い、優しい言葉は掛けてくれない
司馬先生は機械の数値を見つめ、どうするか考えている様だった
しばらくすると、内診での痛みと共に涙も収まってきた
「大丈夫か?」
大丈夫じゃないけど、小さく頷いた
「とりあえず検査だけして、治療は石川に…と思ってやってきたが、そうもいかない様だ。流石の俺も石川のオペが終わるまで、今のお前をそのままには出来ない。」
『何で??ヤダ…!!!』
