
先生…お願い。早く治して・・・
第83章 超ドSな司馬先生と甘々な高梨先生の治療編
高梨はブランケットで顔を覆い泣く綾の頭を優しく撫でる
高梨「大丈夫大丈夫。俺もいるから!な?…」
綾を宥めるその言葉は、とても穏やかで優しい
「どれっ」そう掛け声を掛けると、高梨先生は診察台の上に上がり、寝ている綾を起こし背後に回り、あぐらをかいた
そして高梨先生は綾を、自分の懐にもたれかかせた
高梨「ん?」
心なしか、綾の身体が熱く感じた
高梨は背後から綾の前髪をかきあげると、額に手を当てた
高梨「熱いな…、ちょっと熱っぽいね。」
ボソッと呟く…
司馬「流石にリンパ節炎症と、この高数値だ…。熱も上がるよ!」
高梨「んぅ〜…そうですね。」
限界寸前まで何度も追い込まれ、呼吸も荒い。体力の限界が近いのも容易に見てとれた
高梨は少し心配そうに、綾の顔を覗き込む
高梨「綾、辛いな…。けど、もうちょっとだけ頑張ろうな。」
綾『…んんぅっ…うぇっ…んんっ、やぁ…だ…、んっ…頑張れない〜。』
綾の顔はもう、涙でぐちゃぐちゃだった
高梨「大丈夫大丈夫。綾なら頑張れるよ。」
よしよしと、頭を撫でる
綾『だっ……っ…て…っ、っひっ…く…っよ、つよっ……だ、もんっ…。』
高梨「ん…?なになに?」
必死に何か言おうとしているが、嗚咽で何を言っているか聞き取れない…
高梨「もう一回言って?」
高梨は綾の顔を背後から覗き込む
綾「っ…ん…、つ…っつっよい…のぉ…」
高梨「ん?つよい??」
そう言って覗き込む高梨に綾はコクンと頷いた
それを聞いた司馬は
司馬「強くしてない!!一番弱いのでやってるんだ…、これ以上は無理だ!」
