先生…お願い。早く治して・・・
第18章 初めての治療(前編)
石川は
「じゃあ治療始めるよ、いいね。」
そういうと右手に手袋をパチっパチッと装着した。
事前に医療用のトレーに準備しておいた薬を手に取ると手袋をした右手に絞り出した。
未だ宮田に両手を押さえられて、胸を露わにされた綾は
恥ずかしさで顔を背け、溢れる涙を必死で堪えていた。
石川は
「ごめんな。ちょっと薬塗っていくよ。」
そう言って右手の指に絞り出した薬を、小さく突起した乳首を避け、痛みのある左胸の膨らみに優しく擦り込んでいく。
「大丈夫?痛くない?」
石川の問いかけに、顔を背けたまま頷いた。
「 もう少し塗っていくからね」
石川は再度指に薬を絞り出すと、先ほどまで避けていた乳首にチョンと薬を乗せた。
そして、それを念入りに乳首に擦り込ませる。
『んっ…っ…』