
先生…お願い。早く治して・・・
第84章 才色兼備な元カノ…
綾を送り届けた高梨は、進美外科の休憩室へと向かった
19時…
中には相良先生、石川先生の双子の弟のシン先生、そして一足先に休憩室へと向かった司馬先生がいた
みんな診察や回診が終わり、夕飯を食べていた
オペ中の石川先生以外、勢揃いだ
高梨「あれ?院長はいないけどさ、それ以外みんなが揃うなんて珍しいね〜!」
相良「高梨先生、お疲れ様!大丈夫だった?綾ちゃん…。」
高梨「ん〜、終わった今もずっと泣いてて…流石に今日の治療は辛かったと思います。」
相良「そっかぁ。それは辛いな。」
高梨もコーヒーをカップに入れると、ソファーに腰掛けた
休憩室には仮眠する場所、簡単な料理が出来る程度のキッチンなど、まるでシェアハウスのごとく、思い思いに時間を過ごせる場所となっている
それから3時間以上が過ぎ、手術を終えた石川が戻って来た
その頃には相良先生は仮眠しており、起きていたのは司馬先生と高梨先生、そして弟の伸先生が大きなソファーでくつろいでいた
石川がドアを開け入ると
石川「入って!」
ドアの外側にいる人に声を掛け、中に入って来た
シン「おっ!りさちゃん!久しぶり〜!相変わらず綺麗だね〜!オペお疲れ様っ!!」
りさ「ありがと!相変わらずシンちゃんは、口上手いんだからっ!本当双子なのに玄と性格真逆よね!」
ふふっと笑う女性は、石川の医大時代の彼女の前島梨沙、麻酔科医だ
普段は違う病院に勤務しているが、この難しいオペが出来る医師がおらず、持ち込んだオペだ
