
先生…お願い。早く治して・・・
第84章 才色兼備な元カノ…
石川「何飲む?」
梨沙「じゃ、コーヒー!」
石川はコーヒーをカップに入れると、梨沙をみんなが座るソファーに誘導した
ソファーは一つの大きな正方形のテーブルを囲う様に、4人掛けのソファーが4つ、ゆったりと座れる様になっている
石川と梨沙もソファーに身体を沈め、石川は一つふぅ〜と息を吐いた
石川は司馬の方を見ると
石川「で、そっちはどうだった?」
一言尋ねた
司馬「最悪だ…。」
石川「最悪?」
え?っと顔を歪ませた
司馬「ほらっ」
そう言うと、タブレットを石川の前に滑らせ、渡した。
綾の測定の数値と、治療時の数値の変化などが載ったカルテだ。
石川はソファーから身体を起こすと、タブレットを手に取り目を向ける
石川の表情がこわばる
大きなため息を吐くと、ソファーの背もたれにドンと倒れ込み、天を仰ぎ目を瞑った
