
先生…お願い。早く治して・・・
第84章 才色兼備な元カノ…
綾は、石川先生が来たことには気付いていない。
身体を丸め、布団で顔まで隠していた
カツッ…カツッ…カツッ…
聞き覚えのある足音。。近づいて来るのが分かった。。
石川先生…
石川はベットの脇まで来ると、布団から少し出ている頭に手を当てる
「綾?大丈夫か??よく頑張ったな」
小さく声を掛けた
ほんの少し布団から顔を出すと、そこには優しい表情でニコッと微笑む石川先生の顔があった
石川の姿が視界に入った途端…
何かが弾けた…。。
綾『うぅ…うぅっ…っ…ッ…』
一気に涙が溢れた
石川「ちょっと会わないうちに益々弱虫になったな。」
綾『だってぇ〜っ…ん、んっ…。』
そんな綾に優しい微笑みを向ける
石川「ごめんな、綾。一番辛い時に側に居てやれなくて…。本当…ごめん。。でも今度はちゃんと側にいるから…。」
ベットを横たわる綾を抱き起こし、抱きしめた
綾は石川の胸で顔を歪ませ、泣いた。
石川「よく頑張ったな。。偉いぞ、綾。」
綾『…うぇっ……っく。…うぇッっ…も、もう…やだぁ〜もうやだよぉ〜!!!せんせ…もう…っ、っくっくっ…もうやだぁ〜。。』
石川は何も言わず、ただただ抱き締め優しく頭を撫で続けた
綾は声を出し、まるで子供の様に泣き続けた。。
