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先生…お願い。早く治して・・・

第84章 才色兼備な元カノ…




石川「よしよし大丈夫大丈夫。頑張ったな。」


石川先生はただ優しく、泣き続ける綾が落ち着くまで、胸の中で抱きしめた。



石川は自分の胸に顔を埋める綾を覗き込む



石川「綾?熱もあるし、今日はゆっくり休もう…。な?」



綾は石川の胸の中で小さく頷いた。



石川「でも、まだお腹痛いよな??」



綾は石川の胸に顔を埋めたまま、顔を横に振った



こんな状況でも、俺に痛みを隠そうとする綾に

石川は、フフッと笑う。



石川「あ〜や、先生、今日は何もしないって言ったろ〜?俺はお前にゆっくり寝て身体を休めて欲しいだけだよっ!!」





綾『……グスン…ううっ…っ…。。』




石川「お腹、痛くて寝れないんだろ?ん??違う?」


再度、泣く綾の顔を覗き込む


泣きながら小さく頷いた



石川「大丈夫。綾がゆっくり寝れる様に、先生、お腹に痛み止め入れてあげるから、ゆっくり休もう?なっ?」



綾は胸の中で大きく首を振った


綾『…やらない!!注射…っ、、、やだぁ…も…やっ…。。』


石川は綾の頭に手を乗せ優しく微笑む


石川「大丈夫、注射はしないよ。針も刺さない!!約束する。前に一度やったろ?お腹に痛み止めの液体を入れるだけだから、別に痛い事しないから。な?」




綾『……。。。』



綾はシクシクと石川の胸に顔を埋めたまま泣いてはいたが、拒む事は無かった。



石川はそんな綾の頭を優しく撫でた



石川「先生…お前の事、心配だから側に置いておきたい。それに、今日は流石の俺も長時間のオペでもうフラフラだから、寝たいんだ。だから俺の部屋で一緒に休もう?」


泣いている綾の顔を覗き込み、囁いた




綾『先生と…いっしょ…に?』



胸に埋めていた顔をゆっくり起こし、先生の目を見た





石川「そう…一緒に。途中でもっと熱出たり、痛くなっても、俺が側にいれば直ぐに気付いて治してあげられる…。。それに明日は土曜日だ。元々、綾…お前の為に空けていた日だから、明日は無理に早く起きる必要もない!だから一緒にゆっくり寝よっ?」



先生の優しい声、そして優しい微笑み、そして私の頬を伝う涙を拭う優しい指と手…私を安心させようと接してくれる心からの優しさ。やっぱり私…、石川先生が大好きだ。。




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