
先生…お願い。早く治して・・・
第84章 才色兼備な元カノ…
石川の手には銀色のトレーに入った注射器、もう一方の手にも何やら色々と持ち戻って来た
それを見る綾の顔には不安の色が見える
「大丈夫だよ。ほらっ、針ないだろ?」
石川はニコッと笑う
石川は吸水マットを広げると、綾に腰を浮かせる様にと指示を出し、腰の下にマットを敷いた
石川「綾、もう一回腰上げて?」
綾は素直に従い腰を浮かせた
石川は病院着をお腹付近まで捲り上げると、綾は下着一枚となった
「下ろして良いよ。」
石川は銀色のトレーを綾の側に置いき
細いチューブの入った袋を破ると中に入ったチューブを取り出し注射器の先に取り付ける
ついつい、先生の手先を目で追ってしまう
もちろん、そんな綾の視線に気付かない訳がない
石川は綾の方を見ると、フフッっと笑う
石川「怖い??そんな顔してっ!」
イタズラに笑う
綾『……大丈夫。』
石川「本当に???じゃぁ〜…ちょっと怖い?」
綾『……。。んぅ。ちょっと…』
先生はニコッと笑うと
石川「白衣着てたら怖がるかな〜って思ったから、着替えたけど。これじゃ、あんまり意味無かったなっ。」
綾『そうじゃない?!怖いのは先生じゃなくて注射の方…』
綾は慌てて弁解した
石川「うん。ありがとっ。」
ニコッと笑った
綾『嘘じゃないよ!』
石川「分かってるよ!」
