
先生…お願い。早く治して・・・
第87章 石川先生の特別治療①
ベットに寝ていても先生がキッチンで料理しているのが見える。
なんかとても新鮮だ。
身体さえなんでもなければ、きっともっとずっと楽しい時間なんだろうな…
はぁ〜。。
先生に背を向ける様に横向きになり、先生が作ってくれた氷枕に頬を当て、熱い頬を冷やした
しばらくすると、お粥を作り終えた先生がベット脇にやって来た
石川「綾、どうだ?まだ気持ち悪いか?」
背を向け、寝ている綾に優しく声を掛ける
綾は先生の方を振り向くと、
綾『大丈夫。もう気持ち悪くない』
石川「良かった!!じゃぁ、ご飯出来たから一緒に食べようか?」
綾『うん』
石川「起きれるか?もし起きれるなら熱いから、あっちのテーブルで食べようか!」
綾『うん。起きれる!大丈夫!』
綾は石川に支えられて、テーブルに腰掛けた。
石川「ちょっと待ってて!」
そう言うと先生はクローゼットからカーディガンを持って来た
石川「俺ので悪いけど、悪化すると良くないから着て?!」
石川は綾の背中に羽織らせた
綾『ありがとう。…先生の匂いがする!』
石川「え?大丈夫?臭い?」
綾『臭くないよっ!!良い香り!』
綾は嬉しそうに笑った
久しぶりに綾の笑った顔を見た気がした
