
先生…お願い。早く治して・・・
第88章 石川先生の特別治療②
しばらくすると、乱れていた呼吸も涙と一緒に治まってきた
石川「どうすんだ?少しは頑張んのか?ん??」
そんなに簡単に“うん”なんて言えない…
頭では分かっていても、心がついていかない…
綾『ヒッ…ク………、ヒッ…ク……、、』
石川「そんなに嫌なのか?この機械。」
綾『んぅ…ッ。』
蜜部に機械を咥えたまま、消えそうな声で返事をした
石川ははぁ〜っと大きなため息を一つ吐くと
石川「じゃぁ〜俺が治療するのは頑張るのか?」
?!!
まさかの発言にコクンと頷いた
石川「………。。。」
先生は少しの間、何か考えている様だった
私はそれを見ている事しか出来ず
先生の次の言葉を待った…
石川「分かった…。」
綾の目を見つめ、真面目な顔で一言告げた
綾『本当??!!!』
目の前が少し明るくなった様な気がした
石川「あぁ〜、本当だ…。でも俺の治療の方がキツイかもしれないぞ?」
綾「うそ!そんな事ない!」
石川「最後にもう一回だけ聞くぞ?機械の方が早く終わるんだぞ、溜まってるのもいっぱい出るし…。それでも本当に良いんだな?」
綾は潤んだ瞳で頷いた
