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先生…お願い。早く治して・・・

第18章 初めての治療(前編)

ベットから起き上がろうとするが、石川先生に両肩を押さえられて、起き上がる事が出来ない。


「 大丈夫、大丈夫だから。」



『 注射は嫌なの〜先生〜お願いっ』




「大丈夫。注射出来るだけ痛くないように薬塗ったんだから、怖くないよ」



懇願してもきっとこの状況は変わる事はないと内心、分かっていたけど、ホントに嫌だったから…。


『 お願い先生、注射だけは止めてっ!お願い!』



恐怖から一気に涙が溢れ落ちた




「 麻酔しないと、治療痛いよ。いいの?」



『…………ゃ…だ…。』



「ん? 聞こえない」



『嫌だ!!』



「でしょ??じゃ、ちょっと頑張ろ」





『でも、やだ…よ〜ッっく…』



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