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先生…お願い。早く治して・・・

第18章 初めての治療(前編)

宮田は麻酔の準備を終えると、先生の脇にワゴンを持ってきた。

「宮田、逆側に行って。」


“ えっ? あっ、ハイ…。”


宮田は石川に言われた通り、綾の右側に立った。


石川先生は

「綾ちゃん、宮田の方を見てなさい。」




『…やだよぉ〜』




「 大丈夫。すぐ終わるから。」



“ お嬢様 ”


宮田は右手で綾の手を握ると、左手はそっと頭に手を当て自分の方を向かせた。


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