
先生…お願い。早く治して・・・
第91章 久しぶりのICU治療室
扉を開け入って来た石川は
はぁーーーーーッ
っと大きなため息を吐くと
ちょっと機嫌悪そうに
石川「高!!!コーヒー!!」
そう言って、どふっとソファーにもたれかかった
高梨「うわぁッ。パワハラ!」
石川「はぁ?」
眉間に皺を寄せる
高梨「ウソですウソです!!今入れますよぉ〜」
高梨はコーヒーを注ぎに行った
司馬「どうした?」
石川「ん?」
ソファーに身を任せたまま、ゆっくりと目を開け
司馬がいる方に視線を移す
司馬「お前が綾をここに連れて来るなんて珍しいだろ?」
石川「あぁ、まぁ〜な。ハァ~。。やっぱりお前が言う通り、いつもとなんか違う…炎症反応が強すぎる。」
司馬「だろ?」
石川「炎症数値の増殖も以上に早いし、そのせいで熱も高い…ずっと付いててやりたいけど、流石にそうも出来ない。ここなら誰かしら対応出来るからな…。だから連れて来た。」
司馬「んぅ〜確かにな。まだ数値高いのか?」
石川「いや…なんとか数値は下げたよ。…とはいえ今は…って感じだけどな!」
高梨「はい、どーーーぞっ!」
そう言って高梨はマグカップたっぷりに入れたコーヒーを石川の前に置くと、先程の看護師がセッティングしたモニターの所に行き、カルテに目を通した
高梨は驚いた様子で石川の方を向くと
高梨「えっ?!!97??そんなに上がったの?」
石川「あぁ〜そうだ…。。」
そう言ってもう一度、
ソファーの背もたれにドンと寄りかかった
司馬「俺が治療した時より上がってるな…」
石川「そうだよ…。治療した分をゆうに超えてた。」
高梨「でも97から18って…そこまで下げたのも凄いっすね。」
石川「まぁな〜。」
高梨「何したんすか?昨日だって結構頑張って63ですよ!」
石川「別に…いつもと対して変わんないよっ!」
高梨「媚薬?」
石川「使わね〜よ!ただでさえ熱あんのに、身体に負担掛かるような事、出来るかよっ」
司馬「まっ、でも綾が意識ぶっ飛ばして運ばれて来たぐらいだ…相当責めたのは間違いなさそうだな…フッ…」
高梨「確かに!!最近は意識飛ばす事なんて無いっすもんね」
石川「うるさいっ。しょうがねぇだろ。」
