
先生…お願い。早く治して・・・
第91章 久しぶりのICU治療室
石川「でも、流石にこんな短期間で毎回こんな高数値になるのはまずい…。司馬が言った通り、原因は間違いなく胸かリンパ部分の炎症だと俺も思う。だから、シン!!」
伸「ん?」
石川「一度、お前に診て欲しい…。」
伸「あぁ〜それは良いけど…良いのか?」
兄貴が俺にやらせない様にしていたのは分かっていた…
まさか兄貴から頼んで来るとは想定外だった
石川「あぁ〜、頼む…。」
伸には関わらせない様にしていたが、そんな事を言っている場合ではない。
大切なのは少しでも早く今の危機的状況を脱却する事だ。
石川「本当なら今直ぐにでも診て欲しい所だが、昨日今日と2日連続での胸とお腹の治療で精神的にも身体的にもかなりのダメージ受けてるからな…、出来れば2日位経ってからにして欲しい。」
司馬「2日も数値抑えれるのか?」
石川「その為に、ここまで数値下げたんだ…2日位はギリギリ大丈夫だろ」
相良「目が覚めた時、大丈夫?綾ちゃん。」
石川「そうなんですよね〜。正直そこはかなり心配です。身体的には対してダメージ与えては無いんですけど、精神的にはだいぶ追い込んでしまったんで…。」
高梨「あぁ〜〜、なるほど…。。」
何度も治療している高梨には、なんとなく石川がやった事が分かる気がした
石川「多分しばらく起きないとは思うけど、ちょっと俺、部屋掃除して来るから、もし仮に起きたら電話して!」
高梨「了解でーす!!」
石川は高梨の入れたコーヒーを一気飲みすると、休憩室を出て行った。
