
先生…お願い。早く治して・・・
第91章 久しぶりのICU治療室
石川は入院患者の朝の回診に回ってる頃、綾は目を覚ました
ちょうど休憩室にいたのは伸先生だった
伸はベットの側に行くと綾に声を掛けた
伸「どう?気分は…。」
流石の私も、石川先生と伸先生の区別は付くようになった
綾「シンせんせぇ…なんでここに?私。。。」
伸「覚えてない?」
綾「……。」
伸「昨日、綾ちゃん兄貴の治療受けて、意識飛ばして兄貴がココに運んで来たんだよ。」
そうだ…わたし。。。
昨日せんせえに治療されて…
散々攻められて…
色々思い出したら急に恥ずかしくなった…
伸「思い出した?」
石川先生そっくりな伸先生に顔を覗かれ、
綾『えっ?!あ……はい。///』
顔が赤くなっていないか気になる
伸「で?気分はどう?大丈夫?」
綾『…はい。大丈夫です。まだちょっと眠いですが…』
伸「相当責められたんだね…兄貴に…」
フッと笑われた
綾『…///。』
伸「診察するから前開けてくれる?」
綾『…え?!…伸先生が…診察するの?』
伸「そうだよ。」
起きて早々、伸先生が診察するなんて…
自宅に訪問した時に注射された位で、
ちゃんとした診察は初めてだから緊張する…
伸「大丈夫だよ!そんな身構えなくて。兄貴だと思って?」
綾『…///そんな…思えません///』
伸「前開けるよ?いい?」
私が小さく頷くのを確認すると
病院着の紐をほどき、前を開いた
連日の胸への注射で、いつもの如く左胸は腫れ、乳首は痛々しい程赤く腫れていた
こうやって伸先生にちゃんと診られるのは初めてだ
伸「ちょっと見せて?」
伸先生は真剣な表情で私の両胸を見比べる
こんなまじまじと胸を見られるのは恥ずかしい…
伸「ん〜。やっぱり左胸…ちょっと腫れてるね〜。ごめん、今度はちょっと触るよ?」
そう言うと、とてもソフトで優しい手つきで左胸に触れた
伸「ごめんね、注射したところだから、触ったら痛いかな?」
私は小さく頷いた
伸「そうだよね…ごめんね。今度は脇のあたり見るね…ちょっとだけ左腕バンザイしてみようか…。」
ここから先は絶対に痛い…
プルプルと首を横に振った
