
先生…お願い。早く治して・・・
第91章 久しぶりのICU治療室
伸「確かに昨日より少しだけ、痛みが強くなってるようだね。先生としては一度ちゃんと検査はしたいかな…。」
綾『……。。』
伸「検査する時は兄貴呼んであげるから。」
綾『…?先生…来るの?』
伸「あぁ。呼んだら来ると思うよ!」
伸先生が呼んだら来てくれるの?
“忙しくて、来れないんだ。”
そう頑張って思う様にしてたのに…。。
呼んだら来てくれる程度の忙しさなの?それなら、ちょっと位会いに来てくれたらいいのに…
私は一瞬でも先生の顔が見れればそれだけで良いのに…
検査も…治療も…
俺がいればやるだろう。。そういう事?
綾『……。。』
伸「綾ちゃん??」
黙り込む私に、伸先生は声を掛けてた
綾『え?』
伸「大丈夫?」
綾『あっ、はい。。急に検査って言われて戸惑っただけです。』
咄嗟に嘘をついてしまった
伸「そうだよね。検査は痛くないから、別に変に怖がらなくて大丈夫だよ!兄貴だって来てくれるだろうし!!」
綾『…。先生……私、検査だけで、痛くないなら、一人でも大丈夫です。」
伸「え?良いの?兄貴呼ばなくて!」
綾『はい。先生忙しいのに検査の為にわざわざ呼ばなくても…私は、大丈夫です。』
伸「……、そお?じゃぁ〜、ちょっとここに機械運んで来るから、ちょっと待ってて。」
綾『…はい…。』
綾のこの反応には、近くで綾を見て来た司馬もビックリだ。
