
先生…お願い。早く治して・・・
第92章 すれ違う2人…。そして始まる伸先生の治療①
伸はスタッフに指示し検査用の機械をICUへと持ち込んだ
伸「綾ちゃん、機械大きくてビックリしたと思うけど。心配ないよ!検査はすぐ終わるし痛くないからね!」
先生はニコッと笑う
綾『うん』
大きなボックス型の機械からは長いケーブルが繋がれており、その選択にはピストル型のアタッチメントが取り付けてある
伸「いいかい?この機械の先端から出る光が中の状態を教えてくれる。痛みはもちろんないよ。
“ピピピッ!”とか“ピーー!”とか色んな音だけ出るけど、まぁ〜そんな感じ!大丈夫?」
綾『うん。』
伸先生のいう事は不思議と信用出来た
伸「じゃ、早速始めるね。本当ただリラックスしてて大丈夫だからね!」
そして時折大きな電子音がなったり、その度、そこは悪いのかな…とか、ついつい良くない事ばかり思って不安にはなるけど、検査は本当に痛くなく、5分程度で直ぐに終わった。
伸「よし、終わったよ。お疲れ様。」
ニコッと先生は微笑んだ
綾『先生……、、治療するの?』
不安そうな顔で尋ねた
先生は綾の目を見つめると、
伸「ん〜。。。先生嘘は付きたくないから言うけど、正直、治療した方が良いレベルではあるかな。
あとは兄貴に相談して、やるか決める。」
綾『………。。』
やっぱり…
良くない事は自分が一番よく分かっている
綾『伸先生が治療するの?』
伸「そうだね。今回は俺がやる事になると思う。」
綾『…んぅ。』
伸「治療の時は兄貴も来るし、大丈夫だよ!」
綾『………。。。』
