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先生…お願い。早く治して・・・

第92章 すれ違う2人…。そして始まる伸先生の治療①



検査結果はすぐに石川へ伝えられた


やはり腕の裏側部分が炎症を起こし、そのせいでリンパ部分や胸への炎症が強くなったのが分かった




石川「そうか…分かった。で、綾の様子はどうだった?」



伸「んぅ。治療すること自体に少なからずショックは受けているとは思うけど、泣き喚く様な事はなかったよ。案外冷静っていうか…、、ん〜そんな感じ。」



石川「…お前だから、なのかな…。」



伸「え?」



石川「俺に来なくて良いとか、綾が泣かなかったのも、お前が優しいからだな…きっと。」




伸「あぁ〜。でも治療が始まったら俺は一瞬にして嫌われる自信しかないけどな!!ここから先は兄貴無くして治療は出来ないよっ。」




石川「そうだな。とりあえず、なんとか仕事は目処が付いた。いつでもいいぞ?」




伸「分かった。俺は準備出来次第すぐにICUに行くよ。」



石川「俺も片付けたら直ぐに行く。」







一足先にICUに到着したのは伸だった



伸「綾ちゃん、少しでも酷くない内に治療した方が治りも早いからね。兄貴と相談してこれから治療する事に決めたよ」



綾『……。』


一気に顔色が曇る




伸「大丈夫。すぐに兄貴も来る。」


先生が来る…

数日ぶりに見る、先生…

色々考え過ぎて、自分の感情が整理出来ない…



綾のいるベットからは見えないが、伸先生や司馬先生、高梨先生も治療の為に必要な物を準備しているのだけは分かった。









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