無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

伸「綾ちゃん、もう麻酔効いてるから今からやる治療は痛くないからね〜。最初は中に溜まっている膿を取り出して、それから中、洗浄して薬入れていくよ〜。痛くないからそのままリラックスしててなぁ〜」



伸先生の治療…麻酔入れるのもそんな痛くなかった



やっぱり伸先生、診察の時と一緒で優しいな…



綾はぼーっとしてる意識の中、そんなことを思っていた



あっという間に炎症部位の治療は終わった。



伸「綾ちゃん、よく頑張ったね。炎症起こしてた腕の所の治療は終わったからね。あとは今炎症起きてる部分にお薬入れていくよ〜。最初は胸の膨らみの所に3つ打つね。少し奥の所ズンとした痛みが走ると思うけど、これは直ぐ終わるからね。」




綾『…ﾝｯ…ヤダぁ〜…こわい〜…ッ痛いのやだぁ〜』




石川「大丈夫大丈夫。。直ぐ終わるからな？」





伸「ごめんなぁ〜じぁ〜ちょっとチクッっとするよ〜」




目の前には注射器を手に持ち、
凄く真剣な顔をした伸先生が…



緊張と恐怖で石川先生が握ってくれている手に力が入る




注射器の長い針がゆっくりと胸の膨らみの奥へと刺さっていく。


伸「ごめんな〜この辺からちょっと痛いよ…少し頑張るよ〜！」



奥は炎症が広がっている為、そこに針が到達すれば痛みは強くなる



綾『…ん"〜っ…い"っ…ぃｯ…いたい〜っ…ぃたいーー！！』


ポロポロと涙がこぼれ落ちる




伸「ごめんね〜綾ちゃん…痛いな……。お薬入れるよ、一瞬痛いぞ…ちょっと頑張ろうな…」


その瞬間、綾の身体は小さくビクッと反射的に動いた




伸「よしっ、頑張った！！抜くよ…ちょっと痛かったね…」



綾『……ﾋｯ…ｯｸ……ｯｸ……』



全然ちょっとじゃない…



伸「　綾ちゃん、あと2本、今と同じの続くよ…」



やだ…

そう思っても麻酔の影響で身体が動かない



小さく首を横に振り、マスクの中で咽び泣く位しか今は出来そうにない…



伸先生の手は止まる事なく2本、あっという間に打ち終わった



石川「よしよし…あや偉いな…よく頑張ったな…。痛かったね。またゆっくり深呼吸しような…」



石川先生は私の手を握り、もう一方の手は私の頭に手を乗せ、気持ちを落ち着かせる様にポンポンとずっと優しく撫でてくれていた