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石川「よーし、偉い偉い偉い！いつもの注射より痛いな… 綾ごめんな…もうちょいだ！もう終わるからなっ。。」




先生は悲しそうな顔で私の顔を見つめ、頭を撫でた



せんせぇ…


先生にだけは、私の言葉が届いてる



大量の涙だけが溢れ出る



伸「よしよし…頑張った！1本目終わり…。このままもう一本打っちゃうぞ！ごめんな〜もうちょっと頑張って〜！」



拒否する間もなく、伸先生は位置を少しずらし針を刺していく


綾『ん"っ！！いたいーーーーー！！やだぁーーーー！ﾝｴｯ…ｯ…ﾝｴｯ…ｯｸ…』


弱々しい声でめいいっぱい泣き叫んだ



石川「よしよしっ…痛いな…ごめんな…アヤ…ごめん。 」




伸「偉いな…綾ちゃん。。もう針、奥まで入ってるからね…ここから薬入るよ〜もう終わるから、もうちょっとだけ我慢してな〜」



ほんの少し撫でただけで痛かったのに
そんな所に注射なんて我慢出来るはずがない…



伸「ゆっくりお薬入るよ…ごめんね〜ちょっと頑張るよ〜」




綾『やだ！ヤダヤダ！！ッッ…ィヤ……いたぃーーーーっ…シンせんせやめて…もう嫌…ムリムリムリ〜いたいよ〜いたいぃーーううッ…んッ…』



マスクの中で絞り出す様な小さな声と
声をしゃくり上げて力無く泣く声が響きわたる




石川「綾…偉いな、よしよし…もう終わるからなっ！偉い偉い偉い…」




伸「よしっ、よく頑張ったね！！ゆっくり抜くよ…」



ゆっくり針が抜かれて止血された




綾『ﾝｴｯ…ッ…ﾝｴｯ…ん"えっ…ｯｸ……いたいよ〜…ゔっ…んっ…んっ…もうヤダ〜っ…いたいよ〜…ﾝｴｯ…んっん"ッ…』




伸「痛かったね…ごめんね。。綾ちゃんまたゆっくり深呼吸しような〜大丈夫。。。ゆっくり大きく深呼吸しよう…』



自分の気持ちとは裏腹に、マスクから流れる笑気麻酔のせいで身体がふわふわと変な感覚になってくる




石川「綾…もう少しで治療終わるからな？ごめんな…」



綾『も…やだ…もうやだぁ〜ｯｸ…ｯｸ…ｯｸ…』


涙を流しながら訴える



石川「分かってる。出来る事なら先生だってこんな事やらせたくない…ごめんな、綾。ごめん。。」


先生は目を細め切なそうに綾を見つめる




伸「よし、綾ちゃん。最後あと2本頑張ったら終わりだよ！もう少しだ！」