テキストサイズ

先生…お願い。早く治して・・・

第92章 すれ違う2人…。そして始まる伸先生の治療①




綾『…んッ…ック…んっ…せんせ…っ…せんせ…ごめん…なっ…さいっ…ック…』



石川「綾、、謝るな!!綾が謝る必要なんてないの!綾は何も悪い事なんてしてないんだから!先生は大丈夫だから!な?」



先生はニコッと微笑むと、
ただただ優しく頭を撫でてくれた…




伸「綾ちゃん…どうする?兄貴の為に最後の1本、頑張るか?」





綾は泣きながら小さく頷いた




伸「よしっ。」


伸先生もニコッと微笑む




石川「綾、先生の為に頑張ってくれるのか?」

優しい先生に見つめられ、

『うん。』と、綾は頷いた



石川「ありがと…綾。。先生ちゃんと側にいるからな…。。最後一緒に頑張ろ?」


先生は刹那そうにニコッと微笑んだ



本来ならあと2本…

1本で必要な炎症部位に薬を入れる必要がある


伸「高〜!ごめん、これ2mlに増やして来てくれる?」


用意していた注射器を入れたトレーを高梨に手渡した



高梨「了解!!」

高梨はすぐに薬の量を調整して戻って来た




伸「サンキュー!」

トレーを受け取り準備完了だ





伸「 よし綾ちゃん、最後1本だ!これで終わりだから、あと1回だけ頑張ろうな…」





綾『…んっ…んッ…ック…ヒック…やだっ…怖いっ…』


やると決めても不安と恐怖は拭えず、大粒の涙が溢れる




石川「綾…大丈夫。先生ちゃんと側で手握ってるから、最後だから一緒に頑張ろう。な?」


そう言って目線を合わせ優しく微笑み、私を落ち着かせる様に頭をずっとポンポンと撫でてくれている先生だけが、私の恐怖を少し取り払ってくれる





ストーリーメニュー

TOPTOPへ