
先生…お願い。早く治して・・・
第92章 すれ違う2人…。そして始まる伸先生の治療①
綾『…ンンッ…せんせ…ック…せんせっ…っック』
怖いよ…
そう言って俺を呼ぶ綾の目は、今にも恐怖に飲まれそうな悲痛な顔をしていた
石川「大丈夫大丈夫!!すぐ終わるから、な?綾、いっぱい頑張ったから、先生終わったら綾にいっぱいご褒美あげないとなっ」
先生はニコッと綾に微笑む
伸「じゃ、打つよ。ちょっと頑張ろうなっ」
アルコールを含んだ脱脂綿を手に取り、乳首の周りを念入りに拭き取る
綾『…?!!ヤダヤダヤダヤダーーそこはヤダーー!!!』
最後1本…
でも、どこに打つかまでは分からなかった
というより、一つ一つの治療が痛過ぎて、予測なんてしてる余裕があるはずがなかった。。
いつも細くて小さな注射器で麻酔を打つだけで、耐えられない程痛いのに
麻酔も無しで乳首に直接注射…
そんなの絶対無理
伸「綾ちゃん、20秒頑張ろ!な?」
高梨「綾、大丈夫!!すぐ終わるよ。先生ちゃんと20秒数えてあげるから、な?」
綾『ヤダヤダヤダ〜っ…怖いよ〜やだぁ〜!!』
伸「ごめん…打つよ〜っ…」
伸先生は綾の乳首を下からクイっと指で持ち上げると、伸先生の顔付きが変わる
それに合わせるかのように、高梨、司馬、石川も綾の身体を押さえる力を強める
綾『…や…だ…。。。』
震える声で小さく呟いた言葉は、受け入れられるわけもなく
伸「ごめんね、最後だ、頑張るよ…」
伸は集中力を高め、慎重に乳首の側面からゆっくりと針を入れていく
敏感なその場所は針が入った途端、ビクンと身体が跳ね上がり、大量の涙が一気に流れる
綾『…っ…っ!!!!!痛い痛い痛いいたいーーーーー!!!いたいッ痛いよーーーー!!!!!!ヤダヤダヤダ!!』
伸「ごめんごめんごめん…痛いな…ごめんな〜ごめん…。」
