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先生…お願い。早く治して・・・

第93章 溺愛な石川先生と伸先生の治療②




休憩室から綾の元へ戻ったが、綾は未だ声をしゃくり上げて泣いていた




石川「ごめんな…一人にして。」

そう言うとベットのすぐ横にある椅子に腰掛け、綾の頭を撫でる




綾『…ぅ…ック…せんせ……ぃた…ぃ〜ック…ヒッ…ック』




石川「…痛いよな…ごめんな綾。。もうちょっとだけ待ってな…。」




石川はベットの横にあるティッシュを1枚取ると、溢れ出る綾の涙を優しく拭いてやる



少しすると扉が開き、銀色のトレーを手にした伸先生が現れた



伸の顔が見えた途端、綾は俺を握る手に力が入るのが分かった



石川「大丈夫だよ!」

そっと声を掛けた




伸先生は先程と一緒で、石川先生と向かい合う様に寝ている私の右側にやって来た


綾の顔は治療後も治まる事なく泣き続けているのは、一目でわかるほど、目は真っ赤に充血し、呼吸も乱れていた



伸「綾ちゃん、痛みどうかな?我慢出来ないくらい痛い?」


綾の顔を優しい顔で覗き込む



綾『んぇっ…ック…んっ…ック…んんっ…ック…っ…』



ただ顔をくしゃくしゃにして泣く顔は、言葉に出さずとも明白な程、痛いのだと見て取れた



伸「だよな……。。ん〜。。」




綾『んッ…っ…ンッ…ック…んんっ…』





伸「綾ちゃん、ちょっとだけ先生に胸診せてくれる?」





綾『やだぁ〜っ…んえっ…も、もうっ…しん…せんせっ…やぁ〜ぜ、ぜったいっ…や…っ』



綾は、更に声をあげて泣き出してしまった



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