
先生…お願い。早く治して・・・
第93章 溺愛な石川先生と伸先生の治療②
綾『うで…っ…うごっ、か、せ、ないっ!…ッ…ヒッ…のがいい!』
伸「ん?動かせない?」
石川「綾、ゆっくりで良いよ、、大丈夫…。ゆっくり落ち着いて喋ってごらん!」
綾『ック…ック…ひだりっのっ…うでっ…うごかない…っ、から…っ」
石川「うん…。」
綾「みぎのっ…て…ック…、またっ…、ずっ…っと、てんてき…したっらっック…ど、どっち…もっ…、うごけ…ないっ!』
石川「そっかそうだよな…。今までは左腕動かせたけど、動かすと痛いもんな…。」
綾『んぅっ。。』
石川「じゃぁ〜綾、どっちにしろ左腕、今動かせないし、点滴左手に移しても良い?そしたら右手は動かせるよ!」
綾『うん…。』
そうこうしているうちに、休憩室から保冷剤を持ち高梨が入って来た。
高梨「はい、先生!」
伸「ありがと!ちょっと待ってて!」
伸「綾ちゃん、じゃぁこっちの点滴一回抜くからね。」
そう言うと、右腕から点滴を外し止血し、伸先生は点滴を左側に移動してきた
綾『…ック…ヒッ…ック…んっ…』
伸の打つ注射は痛い…その恐怖感からなのか…
注射と点滴では違うと分かっていても、身体が無意識に震え出した
伸「綾ちゃん…大丈夫だよ〜!さっきの注射とは違うから、ほんのちょっとチクっとする程度、痛くないよ!」
綾『んぅっ。。っ、、分かってるっ…けどっ…』
身体が…声が…震える
身体が拒否反応を起こす程のダメージ
そんな綾を見た石川は
石川「綾、大丈夫…。じゃぁ、先生が打つからな。
伸、、俺が打つ…。」
そう言うと、手袋をとり、パチパチッと手に装着する
石川「綾、大丈夫…痛くしないよ。」
先生はニコッと笑い、怯える様に震える綾に声を掛ける
石川は手際良く綾の左腕に駆血帯を巻き、指で血管を確認するとアルコール消毒をし、ゆっくりと針を刺す
石川「どう?痛くなかっただろ?もう終わりだよ!」
先生は綾に声を掛けながら針を固定した
