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先生…お願い。早く治して・・・

第93章 溺愛な石川先生と伸先生の治療②



石川「なんかあったら、呼ぶから、あといいぞ。」



石川は伸と高梨に声を掛けた



伸「あぁ〜。隣にいるから、いつでも呼んでくれ…」



石川「分かった!」


高梨と伸は休憩室へと戻った



綾『…ック…エッ…ック…んっ…んんっ…んえッ…ック…ック…』




石川「ちょっとでも痛み引いてくると良いんだけどな…。ごめんな…綾。これくらいのことしかしてやれなくて…。」



綾はブルブルっと首を横に振ると、後ろから抱きしめる様に左胸に手を当てる石川の腕を、自由になった右手で縋り付く様に掴んだ



※※※※※※※※


伸と高梨は、休憩室へと戻った



高梨「流石にあの状態は可哀想ですね…」



伸「そうだな…。かなりの数打ってるし、それも結構際どい所に打ってるてるから、正直相当痛いはずだ…」



高梨「伸先生、言ってた通り、完全に伸先生の事怖がってましたもんね」



伸「だから言っただろ?直ぐに嫌われるって…」




司馬「これで綾の怖いランキング、伸が断定一位だな。」




伸「断定じゃなく、ダントツ1位だよっ!」

伸はソファにもたれ掛かった



そうこうしてると、相良先生も仕事を終えて休憩室へと戻って来た


ICUがチラッと目に入るなり

ベットで2人、院長が綾をバックハグ…


相良「え?どういう状況?ラブラブ中?」


高梨「違いますよ!違わなくもないけど…」


近づいて見ると

綾は顔をくしゃくしゃにし泣いていた



相良「どうしたの?」


司馬「伸が治療したから…!痛過ぎて、終わってからもずっとあの状態…。」



相良「そうなんだ…。」



高梨「笑気麻酔と鎮静剤打っても3人かがりで押さえ込んで治療させたんで、院長があそこまでしてやりたい気持ちも分かります。」



相良「そんなに?!」



高梨「そうですよ…、伸先生10本以上打ってますよね?」



司馬「それも触っただけで、泣き叫ぶほど痛がってた神経層に容赦なく何本も打ってるからな…流石に今日の治療はちょっと可哀想だったな。」



相良「司馬先生がそう言う位だから、相当だね。」



伸「もう俺の顔見ただけで、震えてますからね…」



相良「それじゃ、院長があーもしてやりたくなるね〜。でも院長、あんな事するんだね…。新しい一面見た感じするよ。」


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