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先生…お願い。早く治して・・・

第93章 溺愛な石川先生と伸先生の治療②




伸「降りないのか?しばらく起きないだろ!」




石川「そうだな…。でももう少し、一緒にいてやりたいんだ。」


愛おしそうに優しい顔で、綾の髪を撫でる



伸「ったく、どんだけ惚れてんだよ!」




石川「そうじゃなくて!」



伸「まぁ〜なんでも良いけど…、看護師に見られんぞ!お前!」



石川「別に構わん!」




伸「好きにしろ〜!」


そう言って伸は二人を残し休憩室へと戻った





綾は石川の胸に寄り掛かったまま、ようやく痛みから解放され、安心と疲れ切った表情で眠っていた



今は痛み止めで無理矢理に押さえ込んだだけ…

打った薬が効き、炎症が治まらない限り、
また痛い思いをさせてしまう…
そんな思いはもうさせたくない



石川は再度、保冷剤を腫れた胸に当て押さえる


これで少しでも炎症が良くなるのなら…



夜中2時頃…

伸は保冷剤の交換を持って来た



伸「ほら。新しいの持ってきたけど、まだ続けるつもりか?」



石川「あぁ。明日はまた来てやれないからな…。今出来る事はしてやりたいんだよ…。」



結局、石川は朝まで綾の胸を冷やし続けた




しかし流石の石川も睡魔には勝てない


綾を抱えこみ、自分の胸の中で眠る綾の胸に手を乗せたまま、石川もいつしか眠りに付いていた…




そして朝になり、見回りで何も知らない看護師がやってくる



え?!…え?…院長?


これは見て良かったのか?

入ってはまずい?よね?

思わずICUの扉を閉め退出した


え?


一患者にそこまでする?

スーパーVIPだから?

いやいやいや…

ってか、患者だって、おかしいと思うでしょ。

え?

…おかしいと思わない関係ってこと?


受け入れてるって事?


え?

え〜!!!!




これは、一旦休憩室に行って誰かに聞かないと…




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