
先生…お願い。早く治して・・・
第94章 伸先生の再治療
綾『……ほんとに…っ…ほんとに…すぐ、終わる?』
司馬、伸の2人の目を不安気な顔で見つめる
伸「うん。すぐ終わるよ。…どうする?兄貴いないけど、頑張ってみる?」
司馬「まずはお腹だけでもやるか? 注射がどうしても怖いなら、そん時は石川が戻ったらやれば良いだろ。」
綾は小さく頷いた。
司馬「じゃ、お腹も伸にやってもらえ!注射するわけじゃないし、俺にやられるより怖くないだろ?」
綾『……。。』
伸先生の治療…考えた事もなかった。
伸「俺は、良いけど、どうする?」
綾『……。。。先生、怒ったり、、しない?』
心配そうに上目遣いで見つめてくる
伸「え?怒る?なんで?怒ったりしないよ!!」
司馬「まぁ〜俺は良く治療中に怒るからな…。」
伸「そうなの?…いや、俺は怒るとかないよ!」
司馬「大丈夫だ、伸は俺と違う!安心して治療受けろ!な?」
綾『んぅ…。』
伸「じゃ、パッとやって終わらせよっ!」
綾は小さく頷いた
伸「それじゃ、ちょっと準備するね。」
伸「ごめん後藤ちゃん、吸水マットとジェル、これのアタッチメント持って来てくれる?あ、あとバキュームも!」
ICUスタッフの後藤に伝えた
後藤「はい!」
