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先生…お願い。早く治して・・・

第94章 伸先生の再治療



少しすると準備を整え、看護師はICUへと戻って来た



後藤「先生、アタッチメント、このセットで大丈夫でした?」

と銀色の小さめなジュラルミンケースを持って来た



伸「ありがと!大丈夫だよ!」

看護師にニコッと微笑んだ




伸「よし、じゃぁやろうか!後藤ちゃん、準備してくれる?」

その言葉で一気に緊張が増した




後藤「はい。」

と短く返事をすると



後藤「進堂さん、マット敷きますね〜」




綾『………はぃ。。』


消えそうな声で答える




後藤は綾の足元にマットを敷くと


後藤「進堂さん、ちょっと腰浮かせてくれる〜?」



言われた通りに従う



腰を浮かせた隙に腰の下にマットを敷き終えた





伸「よしっ、じゃぁ〜綾ちゃん、ズボンと下着取るよっ」



どんどん、不安が募る


伸「ちょっと腰上げて?」



綾『……。。。』



覚悟を決めたはずなのに、やっぱり怖い…



伸「綾ちゃん?…大丈夫?」




綾『……。』

小さく頷く顔はとても不安そうだった



伸「綾ちゃん、本当に大丈夫??無理する必要はないよ?
兄貴が終わるのを待つなら、それでも良いんだよ?」


綾はブルブルっと首を横に振った



これ以上先生に負担を掛けるのは嫌だ



伸「…それじゃ、取るよ?腰浮かせてくれる?」


綾は言われた通り、腰を浮かせた



伸は下着ごと病院のズボンを抜き取った




伸は検査の為、自分の診察室から持って来ていた大きな機械の電源を入れ、ボックスから手袋を2枚取るとパチパチっと手に装着した



伸「よし、じゃぁ始めるよ! ちょっと膝立てるよ〜」


そう言うと、綾の膝下に腕を入れ、ヒョイと膝を立てさせた



伸「そしたらごめん。脚開くよ〜」


立てた膝を左右に倒した



恥ずかしさで倒された膝に力が入る



一度治療中に伸先生が入って来た事があったが、その時はずっと身体にブランケットが掛けられていたし、伸先生に見られない様に石川先生が配慮してくれた為、蜜部を見られた事がない



だから初めて伸先生に見られると思うと、恥ずかしさと緊張で脚に力が入る


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