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先生…お願い。早く治して・・・

第95章 伸先生の再治療②



石川「綾、、やっぱり注射は必要だな。」




綾『んえッ…ッ…やだぁ〜…っ…やだぁ〜!あんな…っ…いたいっ…のっ…ック…ック…頑張れないーっ!!』





石川「綾?この間よりかなり良くなってるから、前回ほど痛くはないはずだよ。」





伸「そうだよ。前回は正直、かなり炎症の強い所に打ったから、相当痛かったと思う。でも今回は前回と違って炎症もかなり治って来てるから、前回みたいな事にはならないよ。それに2本で終わり!!すぐ終わるから、ちょっとだけがんばろ?」




綾『ンエッ…っ…ンエッ…ック…やりたくない〜っ…いたいもんッ…ック、絶対っ…っいたいもんっ…前と一緒だもんっ…ック…』




その通りだ…
確かに前回よりはかなり良くはなっている

けど、炎症のまだ残っている所に打つのだから、前回同様に注射の痛みは強い…

何度も身を持って経験している綾には、今回の注射も痛いという事はもう分かっている。

だからこそ、大粒の涙を流し、必死に嫌だと懇願するのだ


石川は綾のベットに腰掛けると、綾の背中に腕をまわし入れる




石川「おいで…」


小さく声を掛けると



綾は石川の胸に抱きつく。
そのまま綾を抱き起こすと綾は顔を埋め、石川の胸にしがみつき、声をあげて泣いた



綾『んッ…っ…ンエッ…ンエッ…せんせ…っ…』




石川「ん?」




綾『…せんせぇ〜っ…ック…や、やだ…やだよ…っ…いたいんだもん……ちょっとっ…ってック…ック…いう…けど…ちょっとじゃっ…ないっ!ぜんぜん…ック…んっ…ちょっとじゃない〜…ック…』




石川「そうだよな…。。はぁ〜。。痛いよな…全然ちょっとじゃないよな…」



胸に抱き抱えたまま、泣きじゃくる綾の背中を何度も摩る




伸「綾ちゃん、ほん…」

石川は手のひらを伸に向けSTOP!と言葉を遮り、伸と目を合わせる。
その目は、大丈夫だから俺に任せろ!そんな風に語っている様だった



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