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先生…お願い。早く治して・・・

第95章 伸先生の再治療②




綾『ンエッ…ンエッ…っ…こわいっ…やだよっ…せんせぇ…こわい、こわいよ…ック…ンエッ…』



石川は泣きじゃくる子供をあやすかの様に、綾の背中を摩りながら、ただただ優しく抱き締めた



石川「よしよし、、こわいよな…。。綾は偉いよ、、本当に…。今もこうやって恐怖と1人で戦ってるのに、ごめんな〜…先生、、綾の為に何もしてあげれないな…」



綾『んッ…っんんっ…ンエッ…ック…』



自分の胸の中で抱きしめたまま、
気の済むまで泣かせてやる



散々治療繰り返してきたんだ…
治療をしなきゃいけない状況からは、どんなに泣いても逃げられない事は、綾が1番分かっている…


ただ、その現実を受け入れる時間が必要なんだ


泣ける内は良い…
こういう状況で泣けなくなってしまったら、それこそ危険だ。だからこそ治療の時は側にいて、綾の恐怖を受け止めて抱きしめてやりたい…




石川「よしよし…。すぐ終わるって言われても、怖いよな。」



綾『ンエッ…ンッ…ンッ…こわ…いっ…やだよ…』




石川「そうだよな…。綾?注射が終わったら、炎症はほぼ治ると思う…。明日の夕方までには熱も下がるだろうから、そしたらいつもの部屋に戻れる。宮田も早く綾に会いたいって、電話でも言ってたぞ!」



綾『ンエッ…んっ…んっ…ック…んっ…っ…』



石川「この炎症が治れば、来週1週間は安静にして、問題なければ次の週には学校にも戻れるよ。」




綾『ンエッ…ック…ふつうっ…の、せいかつ…んっ…んっ…できるのっ…ック?』




石川「もちろん!だって今痛いのは、腕の所が炎症起こした事が原因だから、それが治ったらいつも通りに戻れるよ。」




綾『でも…ッ…ちゅうしゃ…、、しないと…ック…だめっ?…ック…なおらない…のっ…?…っんっ…!』




石川「そうだ…。注射しないと治らない。」




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