
先生…お願い。早く治して・・・
第96章 治療を乗り越えた後には…
石川「綾、起きたばかりだけど、気分はどう?」
綾『………、昨日よりは…。』
そう話す綾の目はトロンと少し気怠そうに見えた
石川「流石に昨日の今日だしな…」
熱も上がって来たかな…
石川は綾のおでこに手を当てた…
石川「んぅ〜、やっぱり熱も上がってきたな。。伊藤さん、体温計くれる?」
伊藤「あ、はい。。」
石川に手渡した
石川「綾、ちょっとだけ計ってみような…。」
石川は体温計を綾の脇の下に差し込んだ
不安そうな顔で俺の顔を見る綾に石川は、
ニコッと笑って見せた
石川「大丈夫だよ。熱が出るのは想定内だ!」
ピピピピッッと音がなり、石川は体温計を抜き取った
38.7℃…
石川「やっぱりちょっと上がって来たね。伊藤さん、ごめん、頭冷やしてくれる?」
伊藤「はい。」
伊藤「進堂さん、頭冷やしますね〜」
伊藤は指示通り保冷剤で綾の頭を冷やした
石川「綾、先生、もう少ししたら一旦仕事に戻らないといけない…。その前に綾の今の状態を診ておきたいから、ちょっとだけ昨日注射した所、見せてくれる?」
怖がらない様に、出来るだけ優しい口調で綾に尋ねた
綾は少し不安そうに石川の顔を見つめる
石川はそんな綾にニコッと微笑み返すと
石川「大丈夫!出来るだけ痛くない様に診るから、怖くないから、ね?」
綾は小さく頷いた
石川「じゃぁ〜ちょっと前開けるよ」
石川は病院着の紐を解き、両胸が見える様に病院着を左右に大きく開いた
