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先生…お願い。早く治して・・・

第96章 治療を乗り越えた後には…




石川「綾?今は何も心配しなくて良いから…、大丈夫だから、ゆっくり休みなさい!」





綾『うん…』





石川「その代わり、何処か今以上に痛くなったら、ちゃんと誰かに言う事!先生がいない時は看護師さんでも良いし、俺以外の先生でも良いから、必ず言う事!良い?分かった?」







綾『……ぅん。』




石川「何度も言うけど、“痛いイコール注射”じゃないからね。。綾が我慢して酷くなれば、注射は必要かもしれないけど、我慢せず痛くなった時にすぐに痛いと言えば、対処出来る事はいっぱいあるんだから…、良いね?」




石川は綾の頭に手を乗せ、綾の目を真っ直ぐに見つめる




綾は小さく頷いた




石川「よしっ!じゃぁ〜先生また回診の時に見に来るから、ゆっくり休みなさい。」


先生は頭に乗せていた手でポンポンと優しく撫で、ニコッと微笑むとICUを出て行った





熱のせいか頭がボーっとする…


さっき伊藤さんが頭の下に入れてくれた保冷剤が
ひんやりと頭を冷やしてくれて気持ちが良い…




そんな事を思いながら、ゆっくりと目を瞑ると
気が付けばまた、眠りに付いていた











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