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先生…お願い。早く治して・・・

第97章 嘘つき…




布団から出ている頭にそっと手を乗せた


石川「あや…?」




綾『触らないで!!もうほっといてっ!!!んっ…んっ…』





石川「………。。。。」







なんか言ってよ…



私だって本当は分かってる…



先生は悪くない。




先生は出来るだけ私が怖がらない様に、沢山気を遣ってくれていた…


けど…、、


分かってるけど…、、、



何かに当たらないと、もう何かが壊れてしまいそうで、、つい本心でも無いのに先生に強く当たってしまった




心の何処かで、先生なら受け止めてくれると思ったから…




それなのに、先生…、、何で何も言ってくれないの?




痛みなのか、その悲しさなのか…涙が止まらない





石川「また来る……。。。」



そう言って、先生は行ってしまった






※※※※※※※※※※※※



石川と伸は隣の休憩室へと戻った




伸「良いの?付いてなくて?」


そう言ってソファにもたれかかった





石川「あぁ〜。少しの間、そっとしておこう…」


石川もまた、大きなため息をひとつ吐き、ソファにもたれかかった。




伸「にしても、次から次に、綾ちゃんも可哀想だな。」





石川「そうだな。文句の一つや二つ、俺にぶつけたくなる気持ちも分かる。」




伸「まぁ〜な。」




石川「でも、ここからが大変だよ…。」




伸「何?なんで?」




石川「今やった処置、最低でも朝晩はやらないといけない。綾には言ってはないけど、綾はもう分かってるはずだ。前にもやってるからな…。だから大変なんだよ。」




伸「…なるほどな。あの状態でまた治療させるのは至難の業だな…。。」





石川「だろ??まぁ〜なる様にしかなんないけど、綾に本気で嫌われる覚悟でぶつからないと……。。でもな…」




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