
先生…お願い。早く治して・・・
第97章 嘘つき…
石川「なぁ〜先生に怒られたいのか?」
冷静を装ってた先生も流石にピリピリし始めた
綾『そうやって、怒ったら言う事聞くと思わないでっ!!』
石川「はぁ〜。。」
ひとつ大きくため息を吐くと
石川「……あや?先生が怒ってでも綾に治療させてるのは、それだけ治療が大切だからだ。」
綾『大切?どこが?治療する度、私は…、私は……、、兎に角、先生には分かんないよ!私の気持ちなんて!分かるはずない!』
石川「……分かったよ、勝手にしろ…」
ピリついた抑揚のないトーンで、投げ捨てる様に言い放ち、振り向きもせず先生は出て行ってしまった
後藤「…先生?!」
流石にこれはまずいと思い、後藤も石川の後を追う様に医師の休憩室へと付いて行った
休憩室に入ると、石川は、はぁ〜ッと大きなため息を吐き、ソファにもたれ掛かった
後藤「先生〜!!!」
石川「ごめんね。」
後藤に一言掛けた
休憩室には、高梨先生と司馬先生の2人が夕飯を食べていた
高梨「どうしたんですか?」
ご飯を食べながら、何かあったのかと尋ねた
石川「ん?綾のお得意の治療拒否だよ!!」
高梨「あらら!!今度はなんの治療ですか?」
石川「前に膣内炎症起こして、俺と高で朝昼晩の3回治療しただろ?アレだよ!ま、前程の酷さじゃないけどな。」
高梨「あぁ〜なるほどね〜。あの治療は綾、大っ嫌いだもんなぁ。。あの時も散々治療拒否して、院長に怒られて…大変でしたからね〜」
石川「あぁ〜。でも今回の方がちょっと厄介かなぁ〜」
高梨「そうなんですか?」
石川「連日の治療で精神的にきてるのに、次から次へと問題が起きるからな…。心が追いつかないんだろっ。」
高梨「まぁ〜あれだけ毎日痛い事ばかりされてたら、嫌になるのも分かりますけどね。ただでさえ医者嫌いなのに!益々ですね。」
石川「あぁ〜。今の俺は綾にとって恐怖そのものだよ」
高梨「後で俺、行ってみても良いですか?」
石川「好きにしろ!代わりに治療してくれ!」
高梨「了解!!」
