先生…お願い。早く治して・・・
第99章 何処の誰よりも…
綾『んッ……っ…っ…』
石川の胸の中でまた突如痛みの波がやってくる
石川「大丈夫か?」
抱きしめつつ、綾の腰を優しく摩る
綾『…んっ…っ…っ…たぃ…』
石川「痛いな…。もう少ししたら薬効いてくるからな。大丈夫、大丈夫。。」
綾『…んっ…んっ…ック…もう痛いのやだ…っ』
先生は悲しそうに私を見つめると
石川「ごめんな…綾。。こんなに苦しんでるのに代わってやれなくて…。。代われるものなら代わってやりたい…」
綾『せんせぇ…。』
悲しそうな顔をする先生の胸に私は顔を埋めた
石川「ごめんな…。」
先生は私を両手いっぱいにギュッと抱きしめた
綾『先生?…。。』
石川「ん??どうした?」
綾『……。』
ブルブルっと首を横に振った
石川「綾、頼むから1人で悩まないで?俺は何の為にいるんだ?」
綾『うん…。。。……、ぁ、あしたも…やるの?』
綾は不安気に下から顔を見上げた
石川「そうだな…。でもね、、前にもこの治療やっただろ?その時より今回の方が症状としては軽い。
綾、今日…痛くて辛いのに沢山頑張ったから、明日はもう今日ほど痛くないはずだ。」
綾『………。。。』
石川「本当だぞ!!明日になれば熱も下がるはずだから、大丈夫。今度こそ良くなる。明日の体調次第では、いつもの部屋に戻ろう?宮田も綾が戻ってくるの楽しみに待ってるよ。」
綾『うん…。』
石川「ほら!そんな顔しないで?」
綾『…ぅん。』
中々元気を出すというのは、いうほど簡単ではない