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先生…お願い。早く治して・・・

第20章 可愛い妹よ…俺たちがいる



2人の姿を見た途端、綾は一気に昨日の現実に引き戻され、気がつくとみるみるうちに瞼には涙が溢れていた。


“お嬢様…。こちらにいらしたのですか。



宮田は綾の側へと近づいた




綾は涙を溜めたまま首を横に振ると、後ろへ数歩後ずさりした。


“ お、お嬢様………。”



身体が恐怖とショックで自分でも気が付かぬうち身体が拒否反応を起こしているかのようだった…

小さな頃から一緒にいて信頼する執事にまで押さえつけられた事。。綾の心の傷は深かった。


そんな綾の姿を見た高梨は

「 綾…大丈夫だよ。誰も君を傷つけようとしているわけじゃないよ。」

そう声を掛けた。

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