
先生…お願い。早く治して・・・
第6章 運命を変えた事故
『いやぁーー、助けてっ』泣き叫ぶ綾。
「お嬢様!!!一体何が……。」
そこにいた先生の手は赤い血で染まっていた。
宮田は動揺した……
私が目を離した間に一体…
「先生!!」
それしか言えなかった…。
しかし、白衣を着たその男は冷静だった。動揺することもなく、周りを見渡すと作業員に指差し
“ それ、そのタオルください”
おじさんは、“ これでいいのかい?”そう言って首にかけていたタオルを渡した。
白衣を着た男は、
“ 君は綾ちゃん?だね。大丈夫だからね。出血を止めるのに、ちょっとタオルで縛るからね。”
そう言うと、腕の付け根にタオルを通した。
“ いいかい、痛いけどちょっと我慢するんだよ ”
『やだ…やだ…』もう顔は涙でグチャグチャだった
『先生やだぁ〜やだ…』
“ 大丈夫。すぐ終わる…。"
そう言うと力一杯、タオルで縛った。
『いやぁーーーーーーーーーーーーっ!!』
綾は悲鳴をあげ、そのまま意識を失った…。
「お嬢様!!!お嬢様!!!」
“ 大丈夫だ宮田。。意識を失っただけだ。中に運ぼう。”
そうゆうと待機していたストレッチャーに乗せた。
