
先生…お願い。早く治して・・・
第29章 最悪な健康診断
早く呼んでよ。
そう思っているとCの診察室から司馬先生が出てきた。
真っ白な白衣にカチカチにジェルで固めたヘアー
少しさげすむ様な冷たい目線
先生自ら私を呼びに来たの?
そう思い、私は立ち上がったのに…
司馬先生は私の前を通り過ぎ立ち去ろうとした。
『待って!なんで?順番でいったら司馬先生でしょ』
咄嗟に呼び止めた
「さぁ〜な。俺はお前の担当医じゃない」
『……担当医って…これただの健康診断でしょ…』
「文句があるならアイツに直接言え。俺はもう終わりなの」
そう言って部屋を出ていった
