
先生…お願い。早く治して・・・
第29章 最悪な健康診断
想像以上の怖さに身体が震える
石川「早く座りなさい。」
綾『…。』
もう怖すぎて言葉も出ない
石川「はぁ〜。」
呆れる様なため息を目の前で吐かれる
綾「……。。。』
石川「胸の音聞くから、前開けて…。」
静かに呆れた様な…まるで感情の消えた様な声
いつもの優しい先生とは懸け離れ、かなり怒っている先生が怖すぎて、綾の目には既に涙が溜まっていた
先生の言葉に素直に従い、怖さで手が震えながらもワイシャツのボタンを外した…
薄いピンク色のブラの下は、3年経った今でも小振りのままだ。
石川「下着も…上げてっ」
綾『……ぃ………ひっ…くっ…』
怖すぎて溜まっていた涙が溢れ落ちる
私はブラのホックを外し少し上に持ち上げた
石川「それじゃ診れないでしょ!ちゃんと上げなさい」
綾『…っく…はぃ』
冴子先生「進堂さん、大丈夫よ。」
見兼ねて冴子先生が後ろからブラを持ち上げた
聴診器を持つ、ピリピリモード全開の石川先生が目と鼻の先まで一気に近づく…
怖さと緊張感が同時に駆け巡る
石川「ゆっくり深呼吸して…」
先生は怒りながらも凄く真剣な表情で胸の音を聞いていく
綾『……ひっ……っぐ………っ……ぅゔっ…』
綾は目の前にいる先生を凝視出来ず、涙が溢れる
石川「泣くな!そんなに泣いたら、胸の音聞こえないだろ」
そんな事言われたって、、
そして聴診器が左胸の膨らみを下から押し上げた
痛っ
声は出なかったが、反射的に少しビクっと体が動いた。
もちろん石川先生は見逃さなかった。
私は…もしかしたら…また………
あの恐怖心が蘇り、更に心臓がバクバクと音を立てた
