
先生…お願い。早く治して・・・
第29章 最悪な健康診断
先生のお怒りはピークだった…。
石川「で?……なんで昨日来なかったの?」
綾『……。。』
石川「なぁ?」
綾『ヒッ…ック……ッ……。。』
石川『予定では昨日、お前と会うはずだったんだけど…?』
綾『………。』
石川「宮田に連絡しない代わりに、ちゃんと病院に来るって約束したよね?」
綾『…っっ…っ…。。』
石川「そんなに嫌か?先生の事…。本当は今日も司馬先生の方が良かったんだもんね。」
綾は首を大きく横に振った。
この部屋に呼ばれる前に咄嗟に出た司馬先生との会話は、このカーテン越しじゃ筒抜けだった。
綾の目から大粒の涙がポタポタと溢れた
綾『ぅぅっ…っ…嫌いっ…じゃっ…ないっ…』
石川「そう?……、先生はそうは思えないけどね。」
綾は何度も違うと否定するかの様に、泣きながら首を振った
石川「昨日学食で会った時、相当体調悪そうだったから、先生心配して昨日ずっと待ってたんだよ。メールも電話もしたのに返事もないしさ……。」
綾『……さ…ぃ。』
石川「何???聞こえない!」
石川先生の口調が強まる
綾『……っく…っ、、ご、ごめん…なさぃ…。』
先生があまりに怖すぎて涙が止まらない。
保健室の冴子先生も、さっきまであんなに優しかった石川先生の変貌ぶりに同様が隠せない。。
石川「怒られる様な事するからだろっ!」
綾『…ぇっ…ぐっ……ご、ごめんっ…な…ぃっ…』
