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先生…お願い。早く治して・・・

第29章 最悪な健康診断

カーテン一枚で仕切られた診察室は、隣にいた高梨とみずほに丸聞こえだった。



高梨「はぁ〜、もう。」


高梨は2人の争いにやっぱり始まったかぁ〜とため息を吐いた


高梨 「まったく…、、ごめんね。隣、あんな状態で。ちょっと待ってて」


高梨はみずほにニコっと笑った


しかし、みずほは大きく首を横に振ると急に涙を流した

高梨は突然のみずほの涙に驚いた


高梨 「どうしたの?」


みずほ 「…私のせいなんです。綾ちゃん…悪くないの」


そういうと、仕切っていたカーテンを開き綾のいる方へ乗り込んだ。


みずほ 「先生、綾ちゃんを責めないで!全部私のせいなの…。」


流石の石川も突然の乱入に一瞬、戸惑ったが



石川 「ん?どういう事?」


石川先生はみずほに優しく問いかけた



みずほ :「綾ちゃんは私の為に走ったの。私への嫌がらせを止めるって条件で…だから、綾ちゃんを怒らないで。お願い!」



先生は立ち上がると、みずほの前に立ち、みずほの目線に合わせしゃがんだ。



石川「話してくれてありがとう。でもね、違うんだ…。先生はね、綾が走った事を怒った訳じゃないんだよ。ただ、自分の身体と向き合わないで、逃げたことに怒っていただけ。だから君は何も悪くないし、君のせいじゃないよ。」


“ でも〜。。。”

石川先生はニコっと微笑むと、みずほの涙を親指でそっと拭った




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