
先生…お願い。早く治して・・・
第30章 強制入院……
石川先生は自分のデスクに座っている男性に近づくと
「お疲れ様。助かったよ」と声を掛けた
するとその男性も
「お前こそ、お疲れ。」
と返した。
石川先生は自分のデスクにある受話器を手に取ると、進美外科のナースステーションへ電話を入れた
「俺だ。今帰ったよ。悪いが、病室に空きが無いか調べてくれないか?」
ナース「お帰りなさいませ、院長。病室ですね。分かりました。ちなみにいつからでしょうか?」
「 今日これからだ。悪いが分かったら、折り返しくれる?」
ナース「分かりました。ところで院長、VIPの患者様…どうしても院長の診察じゃないと嫌だと言って、診察を拒否しているんですが…」
「分かった。すぐ行くよ」
そういうと石川は電話を切った
