
先生…お願い。早く治して・・・
第32章 俺は気づいてしまった
綾は未だ俺の胸の中でシクシクと泣き続けていた
石川「あ〜や〜、もう大丈夫だから泣かないの。」
綾『…んっ…だって〜…ヤダ〜…ゲホンっ』
石川「何嫌なの〜?」
背中を優しくさすってもグズグズが治らない
綾『全部…っ』
石川「全部イヤなの?」
綾『んぅ。』
石川「そっかそっか。今日はいっぱい怒られたし、いっぱい頑張ったしな!!疲れただろ??先生側に居てあげるから、少し寝よう?な?」
綾『…んぅ〜。』
健康診断で怒られ怒鳴られ、そして病院に強制連行…そして検査に治療…綾の長い一日がやっと終わった。
綾は石川の腕の中で、眠りについた。
手のかかる子程可愛いというが、本当だな…
こいつにのめり込まない様にしないとな…
そんな事を思いながら、石川はぐったりと疲れて眠りについた綾の頭を優しく撫で続けた
1時間程、側にいたが、スヤスヤと深い眠りに付いたのを確認するとそっと病室を出た…
