
先生…お願い。早く治して・・・
第32章 俺は気づいてしまった
新田先生が交換してくれた点滴が終わった頃、看護婦さんが点滴を外しに来てくれた。
綾『ん………っ…』
私はその物音で目を覚ました。
看護師「おはよう。ごめんね、起こしちゃったね。今、点滴外し終わるからね。」
綾『あの〜、お手洗い行ってもいいですか?』
看護師「うん。いいわよ。病室出て直ぐ左よ。一人で大丈夫?」
綾『大丈夫です』
私は教えてもらった通り、自力で歩きトイレに行って戻って来ると、
澤「おはよう。大丈夫?具合…」
ママと同じ位の年の澤さんが話し掛けてくれた。
綾『…はい…。なんとか。笑』
澤「それにしても、担当の先生すっごいカッコいいわね!!長く入院してるけど、初めて見たわぁ〜。この病院の先生なんだよね?何科の先生?」
綾『あ…はい。えっ…っと、進美外科の先生で、この病院の院長先生です。」
澤「え??!!院長先生??そうなの??あの若さで院長先生なんて凄いわね!」
トモ「うん。本当カッコ良かった〜!!背は高いしイケメンだし、俳優さんみたい!それにさぁ〜優しそうだし〜最高〜!!良いなぁ〜!!」
向かいのトモちゃんも絶賛だった。
綾『…ん〜、でも結構怖いですよ。ってか、かなり怖いですよ…』
「ふぅ〜ん。かなりね…笑」
ゲッ…その声…。背後に感じる殺気に満ちた笑い声
ポンっと頭の上に手が…
凍り付く身体…
おそらく先生の手…いやまちがいなく先生の手だ…
石川「新田先生から起きたよ〜って連絡もらって来たけど、それだけ悪口言えるなら調子は良さそうだね…」
流石にこのタイミング…トモちゃんも澤さんも苦笑いだ
