
先生…お願い。早く治して・・・
第33章 触れるんじゃない…!
トントン「回診のお時間です」
そう言って看護婦と共に入ってきたのは
石川先生でも新田先生でもない、少し年配の怖そうな男の先生だった。
え?誰?
流石に担当医でもないし、私には関係無い。
けど、医者嫌いの綾にとっては、同じ空間に医者がいる事自体恐怖に感じ、胸がバクバクと音を立てる
入口側から、澤さん→おばあちゃん→トモちゃんと順番にカーテンが閉められ回診が行われた。
トモちゃんのカーテンが開くと、あろう事かその先生は私の方にやって来た…。
えっ…?!
うそ?
なんで?
なんで?
そう思っていると、すかさず看護婦さんが私のベットのカーテンを閉めた
