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先生…お願い。早く治して・・・

第33章 触れるんじゃない…!




先生はカルテをささっと確認する


え〜とっ、進堂さんは喘息の発作で昨日入院…。それ以上の事は書いてないね?


ボソボソと独り言の様に呟く



先生「どうですか?調子は?」

愛想も無く淡々と話しかけてくる。





綾『…ぇっ…、あっ、もう大丈夫です』





先生「そうですか。じゃ、ちょっと胸の音聞きますよ」




え??何言ってるの?ヤダ!!!


怖いっ…



看護婦さんは私のパジャマのボタンに手を伸ばした



綾『ヤダっ!!!』

私はパジャマをぎゅっと握りしめた


看護婦さんは
「大丈夫よ〜、胸の音聞くだけだからね」
と、私の手を押さえる




綾『ヤダ!!!絶対嫌っ!…げほっげほっ…げほっげほっげほっ…』



大きな声を出そうとすると、呼吸が乱れ咳が止まらない



そんな私をその先生は

先生「はいはい、暴れないっ。」

そう言って、パジャマのボタンに手を掛けた






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