
先生…お願い。早く治して・・・
第33章 触れるんじゃない…!
綾『宮田……ごめんなさい…ぇっ…く』
宮田「どうして謝るのですか?お嬢様は謝る必要なんて無いんですよ」
綾『だって……。私のせいで大切な新婚旅行だったのに…途中で…。楽しんで来て欲しかったから、絶対黙っててって言ったのに…うッ…ぅッ…』
宮田は綾の頭に手を乗せると、目を細め愛おしそうに見つめる
宮田「みんな隠してましたよ!お嬢様の事…。でも、私を誰だと思ってるのですか?」
綾『…んえっ…っく…っ…』
宮田「私を騙そうだなんて百年、いや千年早いです!!どれだけ一緒に居ると思ってるのですか?」
宮田はニコっと微笑んだ。
綾『……本当にごめんなさい。レイちゃんにも…。』
宮田「私達は大丈夫ですよ。お嬢様のお陰で十分楽しんできましたから!!それに、お嬢様が元気になったら、残りの分またお休み頂きますから。ねっ!」
綾『うん。』
宮田の優しさにまた涙が溢れた。
